こんにちは、ブログ管理人のハッチです。
私の父は二度の大腸がん手術を経験しました。そのたびに退院後の生活や食事をどう整えればいいのか、家族として悩むことも多かったです。特に毎日の食事は体調に直結するため、「何を作ればいいのか」と迷う日々が続きました。
そんな時に支えになったのが、手術経験を持つ料理研究家の方のレシピ本でした。術後の段階に応じた食事アイデアや、腸にやさしい工夫が写真付きで紹介されていて、父だけでなく私自身にとっても心強いヒントになったのです。
この記事では「本から学んだこと」と「私たちが実際に取り入れた工夫」を、あくまで体験談・参考例としてご紹介します。医療的なアドバイスではありませんので、その点をご理解いただければ幸いです。
術後の不安を和らげてくれた一冊

退院直後は「何を食べたらいいのか」「無理のない生活はどう作ればいいのか」と悩む日々でした。そんなとき手に取ったのが料理家重野佐和子さん著『大腸がん・大腸ポリープ再発予防のおいしいレシピ』です。
父は術後6ヶ月の抗がん剤投与が必要でした。
そのため食事作りは全て私が担当する事に。わたしも一緒に食べられる工夫も必要でしたが、この本は退院後の段階に合わせて食事例が紹介されていて、とても実践しやすかったです。著者自身が大腸がん経験者ということもあり、退院直後からリハビリ期までの工夫が具体的に示されていた点も印象に残っています。
本で学んだ食事の工夫
レシピには、父の体調に合わせやすい工夫が数多く紹介されていました。
たとえば
- 吐き気があるときでも食べやすいもの
- 口内炎がひどいときの工夫
- 味覚が落ちているときに食欲が出る工夫
抗がん剤投与中は本当につらそうでした。
父の場合はとにかく吐き気と下痢の症状に悩まされていました。
また本の構成も段階的でわかりやすく、以下のような内容が紹介されています。

- 退院直後~1、2か月の食事
おかゆやすりおろし食など、消化にやさしい献立 - 退院2~3か月のリハビリ期
一工夫したお弁当や外食時のルール - 日常の食生活(参考例)
野菜中心、発酵食品、常備菜など
実際に取り入れている食事と習慣
この本をきっかけに、父だけでなく私自身の食生活も少しずつ見直しました。
もともと肉やこってり料理が好きでしたが、腸にやさしい食事を意識すると、日常的に無理なく取り入れられる工夫が見えてきました。
食事で意識していること(私たちの例)
- 動物性乳酸菌(ヨーグルト、チーズ、乳酸菌飲料など)
- 植物性乳酸菌(キムチ、漬物、みそなど)
- 発酵食品(麹、みそなど)
- 野菜や果物を多めに摂る
これはあくまで私たちが実践している例です。
効果を保証するものではありません。
本を参考にアレンジして今も作っているレシピ(参考例)
著書では豆腐を使ったカレーレシピが紹介されていましたが、豆腐だけだと物足りないこともあり、私たちは次の食材を加えています。

- ミックスビーンズ
- えのきだけ
- ヨーグルト
- トマトケチャップ 大さじ1
- カレールー 40g
- カレー粉 小さじ2
- 塩こうじ 少々
作り方
- 野菜は食べやすい大きさに切る。
- フライパンに油を熱し、ひき肉を炒める。
- ひき肉に火が通ったら野菜を加えてさらに炒める。
えのきは加熱するとぬめりが出ますが、これがカレーの自然なとろみになって食べやすくなります。 - ミックスビーンズを加え、全体をなじませながら5分ほど炒める。
- ヨーグルトとカレールーを加え、水はルーが溶ける程度に少なめに入れる。
水を控えめにすることで、濃厚でコクのある仕上がりになります。 - よく混ぜ合わせて、全体が煮立ち、とろみがついたら完成。

小分けにして冷凍しておくと便利です。
ごはんだけでなく、うどんやパスタにかけることもでき、冷蔵庫にある野菜を加えるだけで手軽に作れます。
父も食べやすく、私自身も無理なく作れるので、今でも定番のメニューになっています。
まとめ
大腸がん手術後の生活は、情報が多すぎてかえって迷うこともあります。
そんな中で一冊の本や信頼できる資料は、「道しるべ」になってくれると実感しました。
今回紹介したレシピ本は、父の回復を支えるだけでなく、私自身の生活習慣を見直すきっかけにもなりました。
もし同じように不安を感じている方がいたら、ぜひご自身に合った方法を探しながら、無理なく続けられる工夫を取り入れてみてください。