空き時間ができると、ついスマホに手が伸びる。
寝る前も、移動中も、気づけば画面を眺めている。
正直、それが「特別なこと」だとは思っていませんでした。
けれど50代に入ってから、SNSを見たあとにどっと疲れたり、理由もなくイライラしたり、「あれ、前より気力が落ちているかも」と感じる瞬間が増えてきました。
情報を追いかけているはずなのに、気持ちは満たされない。むしろ消耗している感覚です。
そんなときに試したのが、スマホ断食=デジタルデトックスでした。
完全にスマホを手放したのは、たった1日半。それでも、想像以上に気づきが多かったのです。
なぜ50代女性はSNS疲れしやすいのか
情報量が多すぎて「処理するだけ」で疲れる
スマホを開けば、ニュース、SNS、広告、通知が一気に押し寄せてきます。
若いころは平気だった情報量でも、50代になると「受け取るだけで疲れる」と感じやすくなります。
情報を選び取る力が落ちたわけではなく、必要ない情報まで無意識に浴びてしまう環境そのものが、疲れの原因になっているのかもしれません。
SNSの比較が静かに心を削る
誰かの楽しそうな投稿、充実した暮らし、若々しい写真。
頭では「切り取られた一部」だと分かっていても、心は正直です。
「私は何をしているんだろう」
「このままでいいのかな」 そんな小さな違和感が、積み重なっていくのがSNS疲れの正体だと感じました。
いつでも連絡が取れる安心感が、逆に不安を生む
スマホがあることで「すぐ対応できる」「すぐ調べられる」という安心感があります。
一方で、常に気にしていなければいけない状態を自分で作っているとも言えます。
通知が鳴らなくても、「何か来ているかも」と無意識にスマホを確認してしまう。
この落ち着かなさも、疲れの一因です。
スマホ断食で感じたメリット
移動時間がとにかく暇。でも、それが新鮮だった
スマホ断食中、まず驚いたのが移動時間の長さです。
今までは「一瞬」で終わっていた電車移動が、とても長く感じました。
でも思い出したのです。
スマホが当たり前になる前、移動時間は読書や考えごとの時間だったことを。
時間は増えていないのに、使い方が変わるだけで、密度が変わる。
これは大きな発見でした。
夜更かししなくなる
夜の自由時間、なんとなくスマホを触って気づけば深夜。
そんな日が続いていました。
スマホ断食中は、それができません。
少し読書をして、自然に眠くなり、そのまま寝る。
特別なことはしていないのに、睡眠の質が明らかに違いました。
「ちゃんと見て、覚えよう」とする力が戻る
写真を撮れない環境では、人は「ちゃんと見て覚えよう」とします。
この感覚を久しぶりに思い出しました。
今しか見られないものに集中する。
その瞬間を逃したくないという気持ちが、自然と働くのです。
それでも感じたスマホ断食のデメリット
細かい待ち合わせができない不安
「電車に乗ったら連絡して」
この一言が成立しないことに、ヒヤッとしました。
オフの時期だったから問題は起きませんでしたが、オンタイムでは難しいと正直思います。
調べ物ができないストレス
気になったらすぐ検索。
これができないだけで、こんなに落ち着かないとは思いませんでした。
ただ、考えごとやアイデア出しの場面では、検索できないことが集中力を高めてくれたのも事実です。
「大事な連絡が来ているかも」という不安
実際には1通も来ていませんでした。
それでも不安は消えない。
この感覚こそが、スマホ依存の一部なのだと実感しました。
記録アプリが使えないと生活が崩れる
家計簿、体重、睡眠、歩数、体調管理。
生活を支えていた記録アプリが使えないのは、想像以上に不便でした。
スマホは敵ではなく、使い方次第で生活を支える道具なのだと、ここで気づきます。
50代女性におすすめの現実的なデジタルデトックス習慣
「完全断ち」ではなく「触らない時間」を決める
いきなりスマホを捨てる必要はありません。
移動中だけ、寝る前だけ、通知だけオフ。
このくらいで十分です。
通知を減らすだけで、心はかなり静かになる
本当に必要な連絡以外は通知オフ。
これだけで、スマホを見る回数は驚くほど減ります。
スマホの代わりに「何をするか」を決めておく
読書、散歩、考えごと。
スマホを触らない時間に何をするか決めておくと、続けやすくなります。
まとめ|スマホをやめるのではなく、距離を見直す
スマホ断食をして感じたのは、スマホを捨てたいわけではなかったということです。
ただ、距離が近すぎただけ。
少し離れるだけで、時間の流れも、心の余白も変わりました。
今も完璧にはできていません。
昨晩もネットでショッピングも楽しみました。
それでも、まずは通知をオフにする。
移動中とリラックスタイムは触らない。
そんな小さな選択を積み重ねていこうと思います。
SNSに疲れやすくなった50代の今だからこそ、自分の心が静かでいられる距離感を、大切にしたいですね。