こんにちは、ブログ管理人のハッチです。
今日は、私が40代後半から意識するようになった「血圧」について書いてみようと思います。
きっかけは、毎年の健康診断から
ともと低血圧気味で、上が100台前半、下が60台がずっと続いていました。
「血圧は問題なし」と思い込んでいたので、毎年の健診でもそこはあまり気にしていませんでした。
ところが、ある年の健康診断で「上が138、下が88」という数字が出ました。
一瞬「え?」と思いましたが、当時は仕事も忙しく、寝不足も続いていたので、「一時的なものだろう」と深く考えませんでした。
ただ、その翌年も似たような数値で、再検査をすすめられたことで、ようやく向き合うきっかけになりました。
更年期以降、気になり始めた「血圧」というサイン
更年期以降の女性が、のぼせやほてりなどの様々な不調に悩まされるとともに、気になり始めているのが「血圧」の数値です。
実は、50歳以上の女性のうち2人に1人が高血圧と言われています。
もはや、「自分には関係ない」とは言い切れない時代なのかもしれません。
エストロゲン減少が高血圧の原因?
エストロゲンの量は脳の視床下部で調整されていますが、その量が減少すると、視床下部は「もっと分泌しよう」と働きます。
すると、視床下部が同時に調整している自律神経の働きが乱れ、血圧のコントロールが不安定に。
これが「更年期高血圧」と呼ばれる状態を引き起こすと考えられています。
実際、厚生労働省のデータでも、女性は50代以降から高血圧が増える傾向が見られます。
つまり、ホルモンの変化に自律神経の不安定さ、そして生活習慣が重なり合うことで、血圧の上昇が起こりやすくなるのです。
「生活のせいかも」と思い当たること
思い返すと、ちょうどその頃の私はこんな生活でした。
- 忙しくて睡眠が浅い
- 仕事中にコーヒーを何杯も飲む
- 夜はお酒でリラックス
- 運動らしい運動はほとんどなし
どれも「よくない」とわかっていながら、つい後回しにしていたことばかり。
更年期のホルモン変化に加えて、こうした生活習慣が重なると、血圧に影響しても不思議ではありません。
自分にできるセルフケアを少しずつ
「薬を飲むほどではない」と医師に言われた私は、まず生活習慣から見直すことにしました。
とはいえ、がんばりすぎても続かないので、無理なくできる範囲で少しずつ。
朝晩の血圧をチェックする
血圧計を買って、毎日同じ時間に測るようにしました。
最初は面倒でしたが、記録をつけると自分のリズムが見えてきます。
寝不足の日やストレスが強い日は、やはり少し高めに出ることが多いです。
カフェインと塩分を控える
コーヒーは1日2杯までに。
塩分は、味噌汁や漬物など「いつもの味」を見直しました。
代わりに出汁をしっかりとると、薄味でも満足できることに気づきました。
高血圧予防のための食事改善
塩分控えめの生活を意識する
高血圧患者さんの目標は、1日の塩分摂取量7g以下。
とはいえ、天ぷらそば1杯で約6gあると言われるほど、日本の食事は塩分が多めです。
まずは「漬物や汁物の量を減らす」「かけるより、つけて食べる」など、小さな工夫から始めました。
レモンやお酢など酸味をうまく使うと、減塩でも物足りなさを感じません。
血圧を下げる効果がある食品を取り入れる
カリウム・マグネシウム・カルシウムといったミネラルは、血圧を安定させる働きがあります。
また、食物繊維も塩分やコレステロールの吸収を抑える効果があるため、高血圧予防に欠かせません。
| カリウム | 利尿作用があり、体内の余分な塩分を排出します。 野菜、果物、いも、豆、海藻類に多く含まれ、サラダやスープで摂るのが効率的。 果物は生のままでもカリウムをしっかりとれます。 ※腎臓病の人は取りすぎに注意が必要です。 |
| マグネシウム | カルシウムが細胞に過剰に入るのを防ぎ、血管の収縮を抑えます。 昆布やひじき、魚介類、ナッツ類に多く含まれます。 インスタント食品に多いリンは吸収を妨げるため、控えめを意識。 1日300mg程度を目標に取りたい栄養素です。 |
| カルシウム | 血圧の上昇を抑え、ナトリウムの排出を助けます。 牛乳やチーズ、小魚、大豆、緑黄色野菜などに豊富で、吸収率の高い乳製品が特におすすめ。 不足しがちな栄養なので、毎日の食事で意識して取りたいですね。 |
医師のアドバイスで気づいたこと
定期的に病院で血圧の記録を見せながら、医師に相談しています。
「血圧は数値そのものより、変動の幅を見ることが大切」と言われました。
日によって上下が大きい人は、自律神経の乱れが影響している場合もあるそうです。
それを聞いてからは、「今日は高めだから、早めに寝よう」と考えるように。
数字を敵にするのではなく、“体のメッセージ”として受け取るようになりました。
まとめ|「年齢のせい」と片づけないために
40代後半からの血圧上昇は、更年期によるホルモン変化が関係している場合もあります。
でも、それだけが原因ではなく、日々の生活リズムやストレス、食事の積み重ねも大きい。
だからこそ、毎日の小さな工夫が大切なんだと思います。
今では血圧も少しずつ安定し、体の声に耳を傾ける習慣ができました。
「更年期だから仕方ない」とあきらめず、できることから整えていく。
それが、これからの自分の健康を守るいちばんの方法かもしれません。