ブログ管理人のハッチです。
50代になると、それまで当たり前だった人間関係や生活スタイルが、少しずつ変わってきますよね。
若い頃の私は、週末は友人と集まり、職場の飲み会にも必ず顔を出していました。正直、それほど興味のない集まりでも断らず参加していたくらいです。
でも、50代を迎えた今は違います。
無理に人に合わせなくても、ひとりの時間を心地よく過ごせるようになりました。
「ひとり」と「孤独」は似ているようで違うもの。けれど、孤独に偏らず前向きにひとり暮らしを楽しむには、ちょっとした工夫が必要です。
この記事では、私自身の体験も交えながら、50代からのひとり暮らしをより前向きに楽しむヒントをご紹介します。
孤独には2種類ある
心理学の分野では、孤独は大きく2つに分けて考えられています。
私自身を振り返ると、「本音を言える友人はいるのか?」と考えたとき、正直な答えは「いない」のかもしれません。長年付き合っている友人に対しても、すべてをさらけ出す勇気はなかなか持てませんし、「もし遠慮なく心の奥まで話せたら、どれだけ楽だろう」と思うこともあります。だからこそ、伝え方を工夫したり、自分なりの距離感を探すことが必要なのだと感じます。
また、いま一緒に過ごしている友人も、5年後や10年後に同じ関係でいられるとは限りません。人間関係は変化するものだからこそ、孤独をやわらげる方法をいくつか自分自身で持っておくことが、とても大切なのだと思います。
ひとり暮らしを前向きに楽しむ工夫
自分だけの生活リズムをつくる
50代になると、体力や気力に波が出やすくなります。人に合わせず自分のリズムで暮らすことは大きな強みです。朝の散歩や、夜のお風呂タイムなど、小さな習慣を「自分のご褒美時間」として大切にしましょう。
五感を満たすセルフケア
孤独感が強まるときほど、五感を満たす工夫が役立ちます。
- ぐっすり眠る
お金をかけなくてもできるセルフケア。質の良い睡眠は心の回復に直結します。 - お風呂でリラックス
好きな香りの入浴剤を入れて、血行を促すだけでも気分が変わります。 - 外の空気を吸う
部屋にこもっていると気分も滞ります。気軽に外に出てカフェで一息つくだけでもリフレッシュ。
こうした「小さな心地よさ」を積み重ねることで、孤独感が薄らいでいきます。
栄養と食生活を工夫する
50代は心身の不調が出やすい時期です。気持ちが沈むと、食事をおろそかにしてしまうこともありますよね。けれど、毎日の食生活を整えることは、実は孤独感を和らげることにもつながります。
食養には「五味五色」という考え方があり、色や味を意識して食材を選ぶことで、心と体のバランスを取り戻しやすくなります。
- 五味
「辛い・苦い・甘い・塩辛い・酸っぱい」それぞれの味には体への作用があるとされます。たとえば苦みは余分な熱や水分を取り除く。 - 五色
「赤・黄・緑・白・黒」の食材を取り入れると栄養も彩りも豊かになります。
気・血・水の巡りをよくするためにも、毎日の献立にさまざまな色を意識的に取り入れることが、心身を整える一歩です。
好きなことに没頭する
読書や音楽、手芸や編み物、YouTubeでお気に入りの動画を見るなど、「時間を忘れて集中できること」があると、孤独感は自然とやわらぎます。熱中している間は孤独を忘れられるだけでなく、達成感や充実感も得られるからです。
SNSや「推し」を上手に活用する
よく「SNSは見ないほうがいい」と言われます。確かに、人と比べて落ち込んだり、孤独を強めたりするリスクもあります。けれど私は、SNSやYouTubeも「つながりのツール」として前向きに使えばいいと思っています。
たとえば、推しのチャンネルを視聴すること。
ライブ配信やコメント欄を通じてファン同士の交流が生まれることもあれば、ただ視聴しているだけでも「同じ時間を共有している感覚」を味わえます。
私自身、推しの配信に触れることで心が軽くなった経験があります。発言しなくても、ただその場に「参加している」という感覚だけで十分なのです。
孤独を癒すのに「人と深く関わらなければならない」と思う必要はありません。
リアルでもオンラインでも、自分の心が少し温かくなる居場所を持っておくこと。それが、50代からのひとり時間を豊かにしてくれるはずです。
孤独を「敵」にしない生き方
50代になって気づいたのは、孤独は必ずしも「悪いもの」ではないということ。
ひとりの時間を大切にすることで、自分を休めたり、考えを整理したり、今まで見えなかった景色が見えてくることもあります。
もちろん、孤独が深まりすぎると心身に悪影響が出ることもあります。だからこそ、セルフケアをしながら「孤独を和らげる工夫」を少しずつ積み重ねていくことが大切なのです。
まとめ
若い頃は「ひとりになるのが怖い」と感じていた私も、今ではひとりでいることの心地よさを知りました。
とはいえ、ひとり暮らしを前向きに楽しむためには、ちょっとした工夫が必要です。
- 自分の生活リズムを大切にする
- 五感を満たすセルフケアを取り入れる
- 栄養バランスや「五味五色」を意識する
- 好きなことや「推し」に没頭する
- SNSを「つながりのツール」として活用する
こうした小さな積み重ねが、孤独を「敵」ではなく「味方」に変えてくれます。
50代からの暮らしは、まだまだ自分で彩れるもの。無理に人に合わせる必要はありません。自分らしいリズムで、ひとり時間を大切に育てていきましょう。
そして、もし「ちょっと心細いな」と感じたときには、公的な支援もあります。
内閣府のサイト「あなたはひとりじゃない」では、チャット形式であなたに合った相談窓口や支援制度を探すことができます。